原作の二人の出会いとこれまでのストーリー
主人公の信と、羌瘣の出会いは最初の戦場。
1〜4巻までは王都奪還で王宮内の内乱を描いた内容なので
羌瘣はまだ登場しない。
王都奪還が成功して報酬として戸籍と家を手に入れ、
戦に参加する権利を得た信。
この信の初陣で、
ここではまだ得体の知れない存在に見える羌瘣との
出会いがある(5巻の後半)
一緒に戦った事で、信は羌瘣の事を戦友として認識する。
この戦の後、
王宮に刺客がやってきたという知らせを受けて
秦王嬴政を護るために戦う信。
その刺客の中に羌瘣も居た。
羌瘣は信を殺せない。
この時点ではどう見ても羌瘣の方が武力は上。
羌瘣の事を戦友と考える信の気持ちが
通じたと思える場面。
その前に、
王宮には近づくなと警告しに来ていることからも
羌瘣は信と戦いたくないというのがわかる。
この後も、
会う場所というとほとんど戦場ばかりではあるけれど
二人の間に、同じ飛信隊の仲間
隊長と副長という信頼関係、友情が結ばれていく。
恋愛になりそうな気配が見えなくもないわりに、
なかなか進まない二人。
それでも、
仇討ちしか頭に無かった羌瘣にとって
飛信隊は帰る場所になった。
信からの言葉が大きかったと思う。
羌瘣が仇討ちを終えて帰ってきた33巻以降。
以前より「話しやすくなった」と隊の仲間から
言われるようになった羌瘣。
この時を境に羌瘣は、戦いの中で
後方から支えるより前に出て戦うようになり、
自分も将軍を目指すと宣言する。
「お前の子供を産む」発言もあったけれど、
どうやって子供を作るのか知らなかったらしい。
明らかに恋愛になりそうな雰囲気になってきたのは
それよりもっと後から。
それでもまだ単行本58巻まででキスシーンすらないけど。
恋愛というのが何なのか、まだよくわかっていない羌瘣。
信もそうかも知れないけど・・・
政と話していて恋愛についてつっこまれた時は
アタフタしていた様子。
龐煖との戦いで信が一度死んでしまった時、
術を使った羌瘣は躊躇う事なく
自分の残りの寿命を信に差し出すと言う。
「気になる」という事はもうすでに「好き」なのかと
ここでやっと気がついたかもしれない。
そろそろ発展はあるのか59巻以降が楽しみ。
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信と羌瘣 史実との比較
信のモデルとなったのは嬴政に仕えていた武将で李信将軍。
実際は下僕の出ではなく身分は高かったのかもしれない。
実力のある武将で目立つ活躍をした事、嬴政にも気に入られた
存在だった事は史実通りらしい。
李信の子孫が史実で後から出てくるので
結婚していたこと、子供がいた事は間違いない。
この頃は身分の高い男性は妻は一人ではなく、
何人か居たと思うので李信将軍の妻も
一人ではなかったかもしれない。
将軍だった事を考えるとその方が自然。
妻の名前までは史実でわからないようなので、
誰だったかは不明。
羌瘣は、史実では男性か女性か不明らしい。
秦王嬴政に仕えた武将の中に羌瘣という名前の人物が
いた事は事実で、
戦で活躍した強い武将だったということもわかっている。
中華統一に向けて、信も羌瘣も大きな働きをしている。
この二人がずっと同じ隊に居たかというと、
そこは違うらしい。
二人とも、いつ死んだかというところは記録が無いようので
羌瘣が女性で共に武将で戦場で出会い二人の間が恋愛に・・・
というのも、史実から見てあり得なくはないストーリー。
その流れで、結婚して子供ができるというこれからの展開が
あったとしても自然(*^^*)
羌瘣が無理な術を使ったことで戦闘能力落ちるのか?
引退して信と結婚?
もしくはそのまま二人とも戦場に出て活躍しつつ結婚。
どっちもありだと思う。
元々は正統派ヒロインの予定だった羌瘣
キングダム作者の原先生のインタビュー記事より。
羌瘣は最初、正統派ヒロインの予定だったという事。
原先生が最初考えられた頃のラフ画が、
キングダム英傑列記に載っている。
羌瘣はもっと笑うキャラの予定で、
漫画の最初の方から登場する元祖三人組は
信、嬴政、羌瘣の予定だったという事。
これでは強いキャラばかりになり、
読者から親近感が湧きにくいのではと思って
読者目線に近い貂を入れたのだとか。
主人公も最初は政の予定で
信と貂は兄妹だったようで、それはそれで
面白いストーリーになったかもと思う。
羌瘣は今のキャラがすごくいい味出してるので、
正統派ヒロインより今のはままの方が個人的には好き。