今の世の中は、人からどう見られるかを
気にして生きる方がむしろ一般的。
人との付き合い、仕事、恋愛、結婚、友情
全てにおいてその考えが根底にある。
社会の中で波風を立てずに生きていく
その事を考えると言えない事だらけ。
自分の気持に素直ではいられない。
本当に好きな人を好きでいられない。
一緒に居たい人といられない。
それでいいの?
この本の主人公は、迷ったり考えたり
世の中や状周りの況に流されそうになりながら
それでも最後には自分を貫いていく。
この本を最初見た時
表紙が綺麗だなと思った。
木目のバックに、銀色のお皿に入った
果物の苺と苺アイスクリームの写真。
タイトルにも何となく惹かれて
気が付いたら買っていた。
このアイスクリームの写真も
本の内容からのメッセージだと
読んでからわかる。
序章は
どこにでもあるような男女と女の子の場面。
この二人は恋人?夫婦?
周りの人達。
そこで交わされる一見何でもなさそうな会話。
これが後のページにどうつながるのか
この時点ではまだ全く分からない。
最後まで読んだ時にこの部分の意味が分かる。
主人公の境遇や経験と近いものは何もないけど
なぜかものすごく共感する部分が多かった。
全力で応援したくなる気持ちで読み進んだ。
人からどう見られようと、
誰にも分かってもらえなくても
自分にしかわからなくても
自分のままで自分の気持に正直に生きたい。
そんな主人公の心の中がダイレクトに
真っ直ぐに伝わってくる。
ほとんどの人が周りの目を気にしてしまう世の中。
自分の気持ちに嘘をついても、
物理的に楽な方を選ぼうとする事もある。
自分の気持ちに蓋をして生きてしまう事も・・・
この物語の主人公も最初は
モヤモヤを抱えつつもそうやって生きていく
といった感じなのかなと思った。
それが途中から急展開。
清々しいまでに自由。
傍から見たら大変な事にも
見事にあっけらかんとしている。
大胆不敵な事を
考えるより本能で行動に移す。
人生のある時期までは抑えて生きていた
これが本来の彼女自身。
自由奔放だった子供の頃。
環境が変わってから起きた事。
その頃のトラウマ。
ある事件。
後につながるそこでの出会い。
それでも他の人と普通に出会い
結婚するのかなと思ったら・・・・
人間はどこかでスイッチが入ったら
本来の自分に戻っていくものなのか。
そんな事を考えた。
人によって感じ方は違うと思うけど
読後感はとても爽やかだった。
私が買った本はこちら。