麃公将軍討ち死にという知らせが咸陽宮に届く。
李牧の軍は咸陽に迫っていて、
もうこれ以上打つ手がないかのように見えた。
そんな中呂不韋は暗殺団を咸陽に呼び寄せた。
狙いは大王の首。
このまま負ければ呂不韋は全てを失う。
そうなる前にこちらから大王の首を差し出して
無血で咸陽を明け渡し、
李牧と交渉して自分は利益を得るという算段だった。
それに気がついた肆氏が昌文君に話した時、
嬴政の姿はすでに玉座から消えていた。
嬴政は一人で昌平君に会いに行っていた。
呂氏四柱を離れ秦国軍の総司令としての昌平君に
意見を聞きたいと切り出し、
自分が咸陽を出て蕞で敵を迎え撃つという話をする。
大王が出陣したという知らせを聞いて呂不韋は、
昌平君が嬴政に何か助言したのではないかと疑う。
それに対して昌平君は、自分は秦国の総司令でもあり、
今それ以外のことは取るに足らぬ小事だと言い返す。
空になった王座には、成蟜が座る。
成蟜は出陣前の嬴政と話していた。
嬴政は咸陽を出る前に向に会いにいき、
その後すぐに出発する。
蕞の城には、李牧軍の激しい追撃を受けて
ボロボロになった信達が到着。
そこには、咸陽から兵を率いてやってきた
嬴政の姿があった。
まだ戦えると知った信は元気を取り戻す。
しかし、戦況が厳しいのには変わりはなかった。
秦国側の兵数は約五千なのに対して
相手の軍は三万以上。
蕞の城には一般人が残っていたが、
男達はほとんど函谷館に行っていて残っているのは
女子供老人が多く、戦力の差は大きい。
しかも、住民三万が逃げずにここに残っていたのは、
李牧軍が来たら降伏しようと諦めていたからだった。
貂は、守城戦はたしかに後方支援が重要で
一般人が最も参加しやすい戦いではあるけれど、
そのためには全員が兵士でないと無理だと話す。
嬴政は、
ここの全員を兵士にするのが自分の役目だと言う。
今回印象的だったのは、昌平君の変化。
嬴政と会って何を話したかは途中までしか出てこないけれど、
呂不韋が疑う通り助言といえるような内容だったのかもしれない。
呂不韋も昌平君の変化を感じ取っていて
「今の言葉決して軽くはないぞ」と言っている。
もう一つ、今回一番と言っていいくらい印象的だったのは
嬴政の出陣を見送る向の強さ。
本心は、行かないでほしい、
今戦況は厳しく皆死ぬかもしれないなら
最後は一緒に居て欲しいという事なのに・・・
それを言葉に出さずに「どうかご武運を」と言って見送る。
嬴政なは意外だったのか一瞬驚いた表情。
向がこんなに強い女性だとは思っていなかったのかもしれない。
王の妃として、向が強さを見せた場面。
戦場で戦う兵士とはまた違う意味の強さを感じる。
蕞の城では、キングダム初期メンバーの
信、政、昌文君、貂、壁が久しぶりに揃った。
初陣の頃から信と一緒に戦に出ている同じ村出身の尾平達も居る。
明らかに不利なこの状況の中、
秦国軍がこれからどう戦っていくのか次回が気になるところ。
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