仕事場兼住居として、
今の場所に引っ越したのが2ヶ月半前。
内見に来た時は夕方で、
8月だったのでまだ明るかった。
しばらく空いていたのか、
中の気が澱んでるかなとは思ったけど、
内装とか場所とかとにかく一目で
気に入ってしまった。
見てから数分で決めた。
どうしてもここに住みたい。
本当は夜にも見たほうがいいんだけど。
どうしても気に入ったとなると
すぐ決めたい。
いつもこんな感じで転居してきたし。
三階で寝ていると、
夜になると人の声が聞こえてきた。
言葉にはなってない、
痛みに耐えるような、
何かを嘆くような感じ。
時刻は夜中の３時前くらい。
男性の声で、多分３０~40代くらい？
前後に家は無いし、隣は空き家、
もう片方の隣は年配の女性で、
両隣は二階建てだから、
この部屋の横に部屋は無いはず。
なのにものすごく近くで聞こえる。
十センチ先くらい。
でもそこには壁しか無いし。
すぐ近くに人がいる気配なんだけど。
幻聴が聞こえるほど悩んでないし
何だろう。
ここに住む時は「お邪魔します。
これから住ませてもらいますね」
という感じで、
色々な存在に挨拶しておいたけど・・・
入ったらダメだったかな？
でも拒否されてる感も無いし。
何だろう。
結局わからなかったけど、
毎晩同じくらいの時間に
数日間それが続いた後、
ぴたりと無くなった。
この事は誰にも話してないけれど、
引っ越してしばらくして
近所の人とも話すようになり、
ここの場所は人が長く居つかなくて
次々に変わったということは聞いた。
前に住んでいたのは男性で
一人暮らしだったとか。
でもこの近所では、
隣同士で音がうるさいとか
その程度の苦情はあっても、
大きな事件とかトラブルなど
変なことは無かったらしい。
死んだ人の霊とかじゃなくても
人の念が場所に残るということはあるし、
それなのか別の何かだったのか、
結局不明だけど。
今は全く大丈夫なので気持ちよく暮らしている。
お店でも、
誰が入っても流行らなくて
この場所は次々に人が変わるという所は
たしかにあるけど。
それでも
「この人になってからは何故か
めずらしく続いている」
というのもあるわけで。
この場所が大好き。
その気持ちは大きいので、
自分の感覚を大事に、
楽しんで住み続けたいと思う。
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