古代中国の料理と食生活
2000年前の中華料理はどんなもの?
キングダムの舞台というのは、2000年前の中国。
キングダムの原作の中にも料理が出てくる場面が
あるけれど、この頃の食生活はどんな物だったのか?
中華料理というと、大きな中華鍋で油をふんだんに
使ったり、強い火力を使って作る料理をイメージ
しますが・・・
この時代にはそういう料理はなかったようですね。
古代中国では、肉、魚、野菜、主食として米、粟
小麦などが使われていました。
黒糯米などもあったようですね。
肉や魚を焼く、米を釜で炊いたり蒸すという料理の
方法が主だったこの時代。
今の中華料理でイメージする唐揚げ、チャーハン
回鍋肉などはもっと後の時代の物のようです。
この頃の料理は、スープ、粥、焼き物、蒸し物など、意外と
あっさり目の料理だったようですね。
キングダムに登場する料理
キングダムの物語の中では、貂が料理を作る場面が
何度か出てきます。
一番最初は王都奪還編。
山の民の避暑地で料理を作って皆にふるまっていました。
とても美味しそうな料理の数々が並び、信の豪快
すぎる食べ方も(^^;)
食材としてはこの頃から、肉魚野菜米など、今と
あまり変わらない物があった事から考えると、
キングダムに出てくる料理も史実通りかと思います。
斉王との会見で咸陽宮に臨時の席が設けられ、
そこに料理が並ぶ場面もありました。
この時も、豪華に見える料理が並んでいます。
調味料も、塩や酢の他にも胡椒が使われていたり
大豆を発酵させたものや、
今も漢方でも使われている陳皮もあったようで
味付けも複雑でけっこう美味しかったのかもしれません。
戦場での食事
キングダム単行本の最後に原先生が描かれる
おまけ漫画にも、戦場での食事の事が出て
きています。
兵士達は大抵いつも飢えていたので移動の
途中も食べ物を探していて、獲物を捕って
食べたりしていた様子。
この頃戦場では、米ではなく粟が主食だったようで、
これをお粥にして食べていたようです。
これに野菜や肉が入ったりすると確かにこれ
だけで一品になるし面倒がないですね。
肉は保存のきく塩漬け乾燥肉などが多かったとか。
冷蔵庫などない時代、日持ちするよう工夫したのですね。
食糧が配られる場面では、大きめのまんじゅう
のような形の物が配られていたり、お粥を作って
いる場面もありました。
今の中国でも、朝にお粥を食べる習慣は
あるようですが、この頃からの伝統的な食習慣
なのかもしれないですね。
今は中華料理というと円卓を囲んで大勢でというイメージ。
この頃はまだテーブル椅子の習慣はなかったようです。
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