今回は最初から盛り上がる場面。
蕞の住人全員を集めた場所で、秦国王の嬴政が話す。
国王が直接来たという事が分かっただけで、
その場の空気が変わる。
嬴政は今が危機的状況である事も隠さずに伝え、
敵を防ぐのはこの蕞しかないという事を話す。
屈強な敵に対してこちらは女子供老人も多く、
戦えば多くの者が血を流し命を落とす事になる。
けれど今の生活があるのは、前の世代、
その前の世代の者達が戦って、多くの命を散らし
国を守ってきたからだという話をする。
勇敢な少年の一人が立ち上がり、
自分は戦うと宣言したのをきっかけに
最終的には全員が立ち上がる。
咸陽宮からは、昌平君の側近である介億が、
援軍100名を連れてやってきた。
その中には蒙毅の姿もあった。
蒙毅には今回が初実戦となる。
北壁が介億、東壁が壁、西壁が昌文君、
正面の南壁が本部で、嬴政、貂、蒙毅もここにいる。
飛信隊がこの場所を守る。
ついに戦いが始まり、李牧の軍が城を囲んだ。
李牧は、一般庶民が武装している事を見抜き、
今のうちに降伏するなら誰も殺さないと話す。
民兵達はその言葉に一瞬揺らぎかけた。
そこで信が檄を飛ばし、民兵達は再び奮い立つ。
蕞の城に降伏する意思がないのを見て、
李牧軍は攻撃を開始する。
見どころが多かった今回。
強制でなく奮起を促す嬴政の演説と、
それを聞いて立ち上がる蕞の城の人々。
一般庶民に武装させて兵を揃えたということを
すぐ見抜いた李牧。
出来れば一般人を相手に戦いたくはないんだろうなという
気持ちが見える。
降伏すれば一人も殺さないというのは本当なのかもしれない。
蕞の住人はそれで揺らぎかけたけれど、ここで信の檄。
嬴政とはまた違う信独特の勢いのある檄だった
私はこの場面を見て、キングダムの最初の方で、
王弟の反乱の時、山の王に援軍を頼みに行った場面と重なった。
楊端和を説得するのに、中華統一という目的を語った政と、
死んでいった者達の夢を叶えてやれと叫んだ信。
説得する目的は同じでも雰囲気が対照的な二人の言葉は
どちらも楊端和に響いたと思う。
今回も、信の熱い檄は揺らぎかけた民兵達の心に再び火をつけた
呂氏側である昌平君が、自分の側近の介億と百人の兵士達を
蕞に送ってくれたという事にも大きな意味がある。
咸陽でのこれからの展開にも関係のある部分。
軍師学校の先生でもある介億と、そこで共に学んだ蒙毅と貂が
同じ戦場で初めて一緒に戦いに参加するところも楽しみ。
このブログ内のイラスト全て、
他にもキングダム関連記事内のイラストで
お世話になっているArtemis様の作品です。
Artemis様の他の作品はこちらから観れます
コメント