あらすじ
前巻で、ついに羌瘣と羌礼の戦いが始まってしまった。
62巻はその場面から。
最初見ていたのは信と貂だけで
隊の皆んなが来る前に戦いは始まったが、
皆も途中で気がついて集まってきていた。
羌瘣は礼に語りかけ、識と戦った時のこと、
識が死んだ時のことを思い出させようとする。
識の方が勝っていたはずなのに、
礼が識を殺すことになった。
識は、最初から自分が礼を殺すことは
出来ないとわかっていて、
自分が死ぬつもりだったのだ。
戦いが始まった時点では礼は、
祭を体験し識を殺したことで
自分は深い闇の中におちて本物の蚩尤になった
と思っていた。
でも羌瘣の語りかけによって、
本当のことを思い出した。
識は礼に、
自分の分まで強く生きて欲しいと願い
「大好きだよ」と伝えて死んでいった。
それを思い出した礼は、闇から戻った。
礼は飛信隊の皆に今までのことを謝り、
隊の皆は礼を許して再び受け入れる。
場面は変わって咸陽宮。
秦国王嬴政は、六将を復活させる。
選ばれたのは、騰、楊端和、王翦、桓騎。
今選ばれたのは5人で、
もう一席は空席とすると告げた。
そこに入る実力のある者がまだ居ない
という理由だった。
信、王賁、蒙恬の若手三人も
まだ将軍になって間もない。
羌瘣と礼が「何か嫌な予感がする」と言った通り、
さっそく桓騎の暴走とも見える戦い方が始まる。
今、趙国を攻めているのは、王翦、楊端和、桓騎。
この中で桓騎の軍は、
無謀な前進を続けて多くの戦死者を出していた。
ここに参戦させられたのが玉鳳隊だった。
これによって玉鳳隊は、
壊滅状態に近いほどの状況に追い詰められる。
次に参戦を求められた飛信隊が、
重傷を負った王賁をかろうじて救出する。
一番攻めにくいと思われるこの場所を、
どう攻めるか貂は考えた。
地形を見て攻めやすく見える場所に
狙いを定める。
それに対して王賁は、
その場所は敵の罠が仕掛けられていると伝える。
先に戦った者でなければこのことはわからない。
それを聴いて飛信隊は作戦を変える。
信は、
玉鳳隊の犠牲を無駄にせず次に繋げることを誓う。
個人的感想も含めた補足
どちらも強い2人の戦いで、
羌瘣は禁術を使ったばかりで本調子ではない。
血みどろの戦いになるのかとハラハラした。
戦いは長引く事なく、識の記憶が礼を
闇から引き戻すことができたのでほっとした。
最初から、礼が本当は救いを求めていたことを
羌瘣は見抜いていたらしい。
「闇の先には道などない」と言い切る羌瘣は、
以前とは本当に変わったと思う。
幽連と戦い勝った時に、
対極の力に気がついたからに違いない。
禁術を使った事を信も知ってしまい、
なぜ寿命を削ってまで自分を助けたのかと
羌瘣に問う場面もあった。
元々蚩尤は寿命が長いので、
寿命が削られても皆と同じくらいに
なっただけとのことで安心。
それでも、信が死にそうになった時
寿命を全部やってもいいと思ったことを羌瘣は話す。
ここまで聴いたらさすがに
気持ちに気がついても良さそうなところ。
なのにどこまでも鈍い信。
礼が助け舟を出して、
何とか羌瘣が自分の気持ちを伝える。
それでもまだ進展はなさそうで残念。
強くあるためには今の距離でいた方がいいと
羌瘣は信に話す。
それでも「こういう話が出来たこと」に
満足した様子だった。
六将は誰になるかというのは
前々からずっと気になるところ。
キングダム好きな人ならほとんどそうかも。
五人はなるほど納得のメンバー。
後一人に、信はこれから入れるのか注目したい。
黄金の六翼を持つ天の使いの像かっこいい。
グッズで欲しい感じの素敵な作り。
これからより自由に戦っていく5人の将軍が
どんな動きを見せるのか楽しみ。
桓騎は今まで見ていても戦の天才と思えるし、
一見ありえないような行動に出ても、
実は全て綿密に考えているという事ばかりだった。
そのことから考えると今回も、
やっていることがめちゃくちゃに見えても実は
考えがあるのではないかと思う。
王賁は、重傷を負いながらも
とにかく助かって良かった。
最近許嫁だった女性と結婚し子供ができた
ということも、今回はじめて出てきた。
その子供が待っているというのに、
死ぬわけにはいかないというのも分かる。
起き上がるのも辛い状況で王賁が伝えた情報は、
飛信隊にとって本当に大きかったと思う。
知らずに攻めていたら確実に狩場でやられて、
飛信隊も壊滅状態になっていた。
飛信隊がこれからどう戦うのかが、次の巻の見どころ。
キングダム関連記事内のイラストで
お世話になっているArtemis様の作品です。
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